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遠距離恋愛 


えぴそーど12 フランスでの同居にあたり・・・


フランスでの新生活

カナダで出発直前にすったもんだがあったが、予定通りフランスへ発った。自分で住みたいと決めて5年前にやってきたモントリオールを離れることはやっぱり寂しかった。でも、モントリオール-パリは案外と近く、飛行機で6,7時間で行ける。定期的に帰りたいと今でも思っている。

結婚を前提としていた同居なのだが、着いたらすぐに結婚の準備というわけにはいかない。その頃本当にばたばたしていたので記憶が定かではないが、2004年の7月にフランスへ入ったときには、正式なビザがまだ無い状態だった。そう、思い出した!まだ正式な同居というものを私達は一度もしていなかったからだ。まずは観光ビザ(ノービザ)で3ヶ月のお試し期間を経て、それから次のステップへという、これまたのんびりした話になっていたのだ。結婚した今から思えば、何の保証もないまま国から国へとよく移動したもんだと呆れてしまうくらいだ。ま、何かあったらカナダへ戻れるような手続(書類、銀行など)は一応しておいたが。

新生活、同居なんていっても、彼の一人暮らし用のアパートにころがりこんだと言ったほうが適当だろう。間取りは、日本の言い方だと・・・10畳(位?)一間に、ミニキッチン、そしてバス、トイレ。2名では狭いというか、一つしか部屋がないから、物たちがこの空間を完全に支配し、私達がそれに合わせてコンパクトに生活をするという感じだった。物を捨てられないタイプの彼のがらくたに、さらにカナダから送った私のダンボール箱が5、6箱増え・・・とこのアパートに二人で住むことにはすでに限界があった。その割に慣れとはおそろしいもので、ここでの生活を以降2年間続けた。



ビザ

3ヶ月のお試し同居を終え、次なるステップは長期のビザをとることだった。先進国の中でも失業率が高いこの国で、私のようなフランスに貢献できるとりえもない外国人のためにスポンサーとなって労働ビザを出してくれるような企業があるわけがなく、ビザといったら、学生ビザか長期ビジタービザの道しかなかった。ワーホリは年齢的にアウト!だったし、学生は当たり前だが学校に行かなければならない。よって、長期ビジタービザを申請することになった。思うが、事実上の「結婚前提理由のための長期お試し同居ビザ」と言い換えたほうがしっくりくるビザなのだ。この理由でしか機能を発揮しないビザで、だってこれで労働も学生もやれないわけだから長期旅行者の他で思い当たる理由がない。この申請にあたりいろいろ面倒なことが多かった。私達が行ったことは、1.申請動機を書いた請願レター(二人とも)2.給与証明 3.貯金証明 4.ビザ取得後健康診断(私のみ)だった。特に1.の申請動機は苦労した。この遠距離で書いてきたことを、要約してそのままフランス語に訳したといっていいくらい。これが本当の理由だし、彼の脳手術関連の証明も添えたりとできる限りの証明を付けた。最低3ヶ月はかかるといわれていたのに、申請後1ヶ月であっさり受理され、早速これを引き取りに行った。どこへって?モントリオールへ。ビザというものは通常住みたい国の国外から申請するのが理屈なのだから仕方ない。 すでに観光ビザが切れる前にモントリオールに戻り申請していたビザをもう一度取りに戻ったという手間もお金もかかる話である。ビザ引き換えとなる証明とともに、EU圏内へ再入国し晴れて1年間のビザをもらうことになった。2005年1月26日のことだった。

働けないということ

新しい年に入り、ビザももらえひと段落した。これ以外にも滞在許可証というものを取らなければならず、相変わらず書類とのにらめっこは続いたのだが、ビザが下りている以上はとりあえずは大丈夫だと安心していた。さて、この無意味なビザのせいで労働ができないため、生まれて初めての家事手伝いの生活を送っていた。こんなこともあろうと思い、カナダでの最後の年は鬼のように貯金をしていたからまだ良かった。でも、ユーロが手元に入ってこなかったため、カナダでの貯金から高いユーロに換えたりしていた。どうして彼が保証してくれないの?と疑問を持たれている方もいるかもしれない。確かにそうなのだが、オーガナイズ力が全くないラテン系と付き合うとことごとく違うのが、こういうお金の決め事などもこっちが促さないと動いてくれない。頼めばいつかは(ここがポイント!)やってくれるのだが、気をまわすというアイデアがないから疲れる。結局、二人の共通の銀行口座を持ったのが、結婚して3ヶ月経ってからようやく完了したぐらいで、いろんな習慣や文化的背景の違いをお互いに学ぶという意味で、お試し期間というのは必要なことだったと思う。それにしても、人のお金で生活するということは親以外で実質初めてだったから、違和感があったし、第一働けないというのが何よりもストレスだった。





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