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婦人病 不妊治療 体外受精

 

14話   体外受精

 

人工授精

結局、人工授精は4回試みてどれもよい結果が得られず、また、私の婦人科機能がホルモン検査などから判断すると、閉経に近い状態であることから体外受精に移行することになった。フランスでは生殖にかかわる医療行為は国が保障するというポリシーがあるため、排卵誘発などの注射、薬、治療費用等、負担はほぼない。これは体外受精についてもまったく同じで、5回までは保障の対象になる。自分で負担するものといえば注射器代ぐらいだろうか。

注射

体外受精の場合、人工授精よりさらに強力な排卵誘発のホルモン剤が投与される。私のケースだが、ホルモン注射を生理が始まる数日前から打ち始める。ゴナドトロピン、製品名は「Décapeptyl 0.1mg」。前回も書いたが、主人がナースを務める。最近では本当に注射のプロになったようで、産婦人科の先生にもすっかり褒められている(って先生はその場を見てるわけではないが・・・)。そして、生理が始まると同じ注射の量をやや落とし、12日間毎晩打ち続け、同時に別の注射を打つ。これは人工授精のときと同じGonalというホルモン注射。前者の注射と違い、ペン式の短めの針だから私一人でも打てる。わき腹の脂肪の多いところを狙う。

3種類目の注射

Gonalを打ち終わるころ、先生とアポイントをとり、卵胞の大きさや数を確認していく。血液検査も同じように行うんだったかな。この時点で誘発が効いていない場合、つまり卵胞が12ヶの場合、この回の治療は中止となる。ただでさえ可能性が低いところで(成功率は2025%と言われている)、1個の卵胞だけでは高度な(高額な)医療治療としては病院側も患者側にもリスクが大きいのだろう。今回、エコー検診で5個の卵胞が成長しているとのことで、無事に体外へ進める許可が下りた。卵子を採取する日に合わせて、その36時間前に排卵を促す最後の注射を打つ。

卵子採取

私が住むアングレームでは体外受精を行う医療機関はない。よって、車で約1時間半かかるボルドーの病院まで足を運ぶ。その前に、事前にアングレームの麻酔医と問診をする。そう、排卵採取のときには麻酔が使われる。1回目のときは(はい、結局1回目は不成功に終わっています)手術室の様子やドクターたちが採取する過程を見たくて、部分麻酔をお願いしたのだが、いざ現場ではうまく麻酔が効かなかったのか、痛くて痛くてその場で全身麻酔に切り替わった。結局4個の卵子の採取に成功した。話が前後するが、ボルドーの病院で、同日の朝一、主人が「ブツ」を提供し、人工受精のときと同様に洗浄し選り分けられる。そして採取した私の卵子とブツをシャレーに混ぜて受精させる。その日はそこまで。全身麻酔だが、回復後休養して帰宅する。

受精卵を戻す

翌々日、ふたたびボルドーの同じ場所を訪れる。担当のドクターから呼び出せられ、受精卵ができて、きれいに細胞分割したかの結果を知らされる。つまり、卵子を採取しても質が悪くて死んでしまうことなどがあるわけで、結局4つ取れた卵子のうち、受精できたのは2個。3つ以上受精した場合は冷凍保存しておけるそうだが、私は2個だけなので冷凍はなし。さて、受精卵を戻す順番がやってきた。同じ日に卵子採取をしたカップルが私たちのほかに5組くらいいただろうか。同じ面々がこの日も顔を揃えている。和気あいあいとした雰囲気はまったくなく、話を交わすこともない。小さな診察室のようなところに呼ばれ、いつもの婦人科のポジションでストローのような器具に入った受精卵を戻す。ドクターが「これが受精卵だよ」と細長いその半透明の器具を見せくれた。小さな泡みたいなものが見えたがそれが卵なのか?緊張していて、よくわからなかった。

結果

2週間後、生理が来てしまった。心の準備はあったものの、やっぱりがっくりするものだ。注射やボルドーまでの旅程、前泊、そして私の産婦人科医や薬局の薬剤師さん、ボルドーの病院のドクターやナースの皆さん、本当にみんな親切に対応してくれて感動した。それだけにこういう結果で申し訳ない気分にさえなってしまった。主人も残念がっていることはもちろんだが、「まだ4回あるし、最悪授からなかったら、それもそれでひとつの生き方だ」と開き直っている部分もあり、少し救われている。

最近やっていること

2008年に入って、ひとつ続けていることがある。日曜日の朝、3040分のジョギングをしている。モチベーションがあると続くもので、今のところ一回もサボっていない。不妊のために始めたものだが、運動不足だったからちょうどよい機会で、走ったあとの爽快感もなかなかよい。ついでに、ジョギングが功を奏したのかはわからないが、先日行ったホルモン検査で、FSHが前回の16から7.2Ulに下がっている(13参照)15以上あると閉経に近いらしい。今回は正常値内(1.59.1)だから、これはよいニュース。ただし、同じホルモン検査でエストロゲンは、前回と同様20以下だった。



to be 15...

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