トップ サイトマップ プロフィール wakame nikki フランス語語源話 婦人病 遠距離恋愛 Oops!&Bisou リンク 新BBS MWフォトギャラリ


ホームへ戻る
Depuis 2003

 婦人病 



第2話   ホスピタルツアー


まずは保険証から
最悪の誕生日から一夜明け、いよいよ紹介された大きな病院へ行くことになった。第一話でも触れたが、私には保険証が無い。病院へ行く前に、保険証を何とかしないとこれから先通院することになったら・・・というわけで、自宅→役場(私のふるさとはOO郡OO町なので役場と称する)→病院という順番で日程をこなすことになった。運転は父、助手席に母、そして後ろに横になった私という配列で出発。昨日のクリニックから痛み止めをもらったせいかだいぶ痛みはおさまってきてはいた。役場に到着し住民登録を行う。住民登録はどうでもいいのだ。要は『保険証』が欲しいのだ。でも、まさか『これから病院へ行くので保険証ください。』とは言えないので、つつましく『あの〜保険証は・・・?』『あ、はい出ますよ〜』、よかった!これで一安心。


病院到着
隣町の市立病院に着くとたくさんの病んだ人でいっぱいだった。腹が痛いということで先ず外科で診てもらうことになった。しかし待ち時間は相当かかるとのこと。腹が痛い旨看護婦さんへ訴えると、間に入れてもらえるようにしてくれた。こういうところは、やっぱり日本の医療事情は全然いいなと思う点である。カナダ(モントリオール)では、痛かろうとなんだろうと、まず予約は普通2ヶ月先、緊急の場合にはウォークインクリニックと言って、えらい待たされた上に、手荒な処置をされる所に行くか、救急病院に行くしかない。しかもそこでもかなり待たされる。


初めての本格的検査
さて、いよいよ私の番。じゃあ先ず検査ツアーしてくださいとのこと。生まれて初めての車椅子に点滴。あのガラガラというやつに点滴がつる下がっているあれ。だんだん病人らしくなってきた。尿検査、血液検査、心電図、レントゲン、MRI、特にこのMRIというのは優れものである。体を輪切り状態で見てもらうというあれである。でっかい機械の中に入りしばらくするともう結果がでるようである。外科に戻り、先生とご対面。『あ〜、これは婦人科へ行ってください。』 婦人科・・・心配は募るばかり。車椅子とガラガラとともに今度は婦人科の階へ。ここで父は辞退。婦人科待合室の女性ばかりの独特の雰囲気は、男性にとってはどうやら苦手のようである。検査ツアーの結果を先生に見せる前に問診表を書く。性生活、タバコ(20歳以来吸っていたがこれを予期するかのようについ2週間前から完全に辞めていた)、お酒の量(これは絶対辞められない)、ついには、『もし貴方ががんだったら告知はどうしますか?』これはえらいこっちゃっ。そんなこと心の準備だってできてないって。


内診デビューは殿方先生
さて、いよいよ婦人科の先生とご対面。私よりも若そうな男性。なにしろ病院だってこういう機会で世話になるのは初めてだし、婦人科にいきなりまわされて、男の先生?むむ、つまり内診はこの人がやるの?と頭がぐるぐるしてきたころだった。案の定、内診をやはり行うことに。TVドラマなどで昔見たあの足置きがベットの足元のところに設置されてる診察台を想像していた。あ〜ついに私も初の内診体験だ。と覚悟していたところ、ピンク色のゆったりとした革張りのソファだった。そこに下着はとって座っててくださいと言われた。『な〜んだ、普通の椅子でよかったっ!』と安心していたら、その直後に看護婦さんが、『はいっ、じゃぁ椅子が動きますよ〜』『え?』意味がわからなかった。まるで遊園地のアトラクションの何かに乗っているような気分になってきたその直後、あれぇ〜私のマタが嫌がなんでもぐわんと開く状態に。あまり良く覚えていないが、頭が下で足元側がちょうど先生の目の高さになるように椅子が動くのである。先生はカーテン越しに内診を行う。


『あ〜生理中ですか。』


『・ ・ ・。』


内診するのに生理中ということもかなり恥ずかしいのに、それ以上にこの今の体勢を何とかして欲しいという気分だった。


診察も終わり、結論は”卵巣の両側に脳腫があり切除手術が必要”ということになった。最初はびびった。子供が産めなくなるのかとか、いっきに炸裂した。幸いなことに、良性のものなので、卵巣は両方とも残せるし子供も大丈夫ということを聞いて一安心。しかしかなり大きな脳腫のようで、今まで痛くなかったのかとたずねられた。痛くなったことは本当に無かった。ただ、2月くらいから、腹にぼこっとしたものがあったのは自覚があった。同時期にモントリオールでスポーツジムに通い始めたころで、腹筋がついたのか贅肉かどっちかだと思ってた。しかもこのぼこっとしたものが『移動』できたのである。腹を押さえると、へそを中心として左にあったものが右へとその逆も動かすことができた。それでも、歳のせいで腹にぼこっとした贅肉がついたものとばかリ思っていた。ということは、いったいいつからこの異物を育て始めたのだろう・・・。半年前からすでに手のひらサイズの感触があったわけだから、1年くらいは余裕でほっておいたのかもしれない。それともうひとつ、残尿感を感じることが何度かあった。これも後から思えばこの異物が膀胱を圧迫していたためのサインだったのだ。後からインターネットで調べてわかったことは、脳腫でも小さいものなら開腹手術をしなくても、切除ができるとあった。自分の体を甘くみていた罰である。


フランス彼に報告
フランスにいる彼に報告がてら電話をした。ついでに、昨日の誕生日の件についての事情聴取も当然兼ねている。手術することについては、ふんふんと冷静に聞いている様子だった。なにしろ、このお方は私の手術なんてかわいいもので、命にかかわる手術を同じ年に行ったばかりなので、さほど驚かないようだった。二人して手術入院を体験するカップルとなった。(詳しくは、遠距離恋愛を参照ください。)そして、彼も病み上がりだったこともあり、昨日の私の誕生日については、どうやら忘れていたらしい。しかも『どっちにしても昨日は忙しくて電話はできなかった』いう言い草である。ぶちっと切れた。ごめんの一言があればまだ気が済むのに、けんか売ってるんかっ!まこの件に関しては、本人に会ったときにじっくりと話してやろうと心に決めそこはぐっとこらえた。


to be 第3話...

1つ前の回へ戻る

婦人病ホームへ戻る




 トップへ戻る
Copyright © 2003-2007 montrealwakame.com. All rights reserved.