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 婦人病 卵巣脳腫(のう腫)の次は子宮ガン? 



第8話   モントリオールでの円錐治療


治療の日がやってきた。『治療』としているのは、入院せずにその日のうちに帰れるため、手術という表現は大げさだと思う。第7話でも記したが、日本では2泊3日くらいの入院を伴う処置らしい。話は少し飛ぶが、うちの彼がモントリオールで脳溢血で倒れたときにも(遠距離恋愛参照)モントリオールの大きな病院で手術し入院したのだが、わずか2週間で退院し、そんなに早く?と驚いたものだ。モントリオールの病院は、最低限のことをしたら、ベット数に限りがあるため、早々に出て行ってもらうというのが現状のようだ。


かかりつけの産婦人科ビルでは診察のみ。今回の治療は設備が整った病院に先生も出向き、そこで行うというもの。古めかしい待合室では、大きなお腹で診察を待っている女性達と、その連れの男性がたくさん待っていた。私は一人きり。


担当の先生と研修医の女性が治療に立ち会った。いつものとおり、婦人科ポジションを取り、治療を待つ。円錐切除術というのは高度異形成(前がん状態)の段階で、その部分がまだ深部まで浸食していない段階のことを一般的に言う。よって、そこの部分を切除してしまえば済むというものだが、完全に取り切れない場合もあるため、術後の経過観察は必要となる。円錐にもいくつかの方法があるらしく、レーザーで焼く方法、蒸発させる方法とあるようだ。私の場合、おそらくレーザーで焼却する方法だったと思う。とにかく内部を広げるための器具を通し、コルポスコーピーという拡大鏡を当てる。すると、治療室内のテレビにその内部が映し出されるというもの。素人目でも、患部が少し白くなっていることがわかった。要は子宮へ達する前の入り口が炎症を起しているといったらわかりやすいだろうか。そこをくり貫くように削り取るというのが今回の治療である。


患部付近に部分麻酔が入る。数秒後には舌がしびれてきた。先生と研修医の間で、『6:00、10:00・・・』という会話が聞こえてきた。入り口の患部を数箇所バイオプシー検査用に、時計の針と同じ位置にて採取しているものだと思う。それを検査に回しどのような状態なのかを見る。その後、レーザーで焼く作業を行う。掃除機のホースみたいなものがつながれている機器から、ホースを患部に当てて焼いていたと思う。(すみません。麻酔のせいかはっきりと覚えていません。)焼かれた部分は、黒くなった。治療はこれでおしまい。全部で30分もかからなかったと思う。それでも、部分麻酔が効いているせいなのか、それともあっさりと終わった治療に物足りなさを感じていたのか、しばらくベットで休んだ。先生は、『はいおしまいっ!』という勢いで、さっさと次の患者さんを診ている。


携帯電話を手にして別室で休んだ。心細くなるだろうからと予測し、予め大体のアポイント時間を彼に言っておいた。フランスからタイミングよくかかってきて、状態を伝えた。治療後に、特別な処方箋もなく、またしばらくしたらコルポスコーピーに来てくださいと言われ病院を後にした。


3ヵ月後に再びアポイントをとり、同じ治療室でカメラを通して状態を見てもらう。 前回治療を行ったときは、黒く焦げた状態だったものが元のピンク色になっている。再びバイオプシー検査として、一部を切り取り、精密検査へと回された。


とにかく、この治療以降は、経過観察ということで、半年に1回PAPテストを行い、異形な細胞が出ていないかを調べるというもの。低度でも異形が発見されれば、拡大鏡で再び調べるという繰り返し。面倒臭いから子宮をとってしまえばこんなことしなくてもいい話だが、妊娠を希望しているし、経過観察をしている限りでは子供を生み終わってから考えてみても遅くはない。





to be 第9話...

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