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 婦人病 卵巣脳腫(のう腫)再発? 



第9話   卵巣脳腫(のう腫)再発!?



「体が丈夫」だけが取柄だと思っていたのに、2002年の夏に日本で発見された、巨大卵巣脳腫(のう腫)の手術に始まり、以来すっかり婦人科と仲良くしなくてはいけない生活となった。このページを読んでいただいている全女性に伝えたいことは、とにかく「おかしいな」と思ったら、迷わず病院で早く見てもらうことをお勧めしたい。婦人科にかかったことが無い人にとっては、最初の一歩を踏み出すことは、とても高いハードルであることもわかる。でも今は、それだけでなく、セカンドオピニオンを受けることも大切であると私は考える。特に海外にいると、「自分の身は自分で守る」と思う日本人は少なくないと思う。何についても、一人から言われたことだけを鵜呑みにしてはいけないと経験をすることがあるだろう。日本、カナダ、フランスの産婦人科にかかった私の経験から、そういう答えに達した。


2004年11月、定期健診。その数ヶ月前から、左脇腹が痛むことがあった。いつも診てもらっている先生から、「卵巣に腫れ物がある」と告げられる。エコーや、レントゲンでそう判断されたわけでなく、手探りで診断されたわけだから、かなり原始的な方法で診察するものだなと前から思っていた。その先生のところには、専門の観察機械がないため、別の先生のところに直接行って結果をもらってきなさいと言われる。


実は、そのときフランスへ出発する3日前だった。もし結果が不良の場合、カナダで治療を受けるか、フランスへ渡ってから現地の先生に診てもらうか、という選択が脳裏に走る。カナダでは手術も無料。ただし、最低2ヶ月は待たなくてはいけない。一方、フランスの場合には、医療保険に加入できる資格が無かったため、万が一手術をすぐに行うとなると、莫大な金額を払わなければいけない。このことで、相談していたカナダ人の友人は、「絶対にカナダで治療すべき」と主張する。でも、その頃私は、遠距離恋愛にほとほと疲れていた時で、一日も早く彼と一緒に住みたいと思っていた。よって、2ヶ月もまた延期になるのは、できれば避けたかった。このことで、その友人と大喧嘩になり、しばらくその彼とは連絡が途絶えてしまったくらい。(今は、元通りの信頼のおける友人に戻った。)


その日は、灰色の空と霧雨の日だった。結局別の先生のところへ出向き、エコーで写真をとってもらう。こういう場合、プライベートの先生に専門機械ですぐに診てもらうため、一般の健康保険は利かない。有料で80ドルくらい払っただろうか。それでも早い方がよい。結果、左卵巣に3センチ大の脳腫(のう腫)があるという。私の卵巣は、活きが良すぎて腫れやすいのか、ホルモンバランスが悪いのか、それとも妊娠経験がないからなのか、原因はわからない。生理不順になったこともこれまでに一度も無く、25日周期で非常に正確に毎月来る。再び、いつもの先生の所へその結果を持って戻り、様子を見ましょうという結論となった。3センチくらいだとまだ手術する必要はなさそうだ。が、もし大きくなったら今度は卵巣ごと、とることになるという。結局、友達の反対を押し切って、フランスへは予定通りその数日後に出発した。


フランスで初の産婦人科にかかる。義理の母もかかっているという女医さんを紹介してもらい、普通は数ヶ月待ちは当たり前のところを、お母さんがすぐに診てもらうよう取り計らってくれた。まず、驚いたことは、診察時間の長さ。カナダでは、ものの10分で終了してしまうところが、30分も40分も時間をかけて、問診から、検査、質疑応答まで納得がいくまで、患者に付き合ってくれる。この先生が特別なのかは不明だが、とても心強い産婦人科医を知ることができてよかったと思う。フランスでは前述の通り、健康保険を持てない段階だったため、実費で37ユーロを払うことに。思ったよりも安く済んでホットした。また、ケベック州の保険が、一部負担してくれたため、実質自己負担は2000円前後となった。


次回は卵巣を取ることになる、とカナダの医師より言われた旨を先生へ話すと、「それはヒドイ外科医が言うことよ。」ときっぱり言う。結局カナダでは、様子を見ましょうで終わったのに、この先生からは、様子を見ると同時に、薬を出してもらった。ピルに似た作用があるのか、生理不順やホルモンバランスをとる薬のようで、生理が始まってから18日目より5日間、3ヶ月飲み続けるという指導だった。


3ヵ月後、再び同じ先生に診てもらう。卵巣の腫れが小さくなっているという。痛みもほぼ完全に治まっている。冒頭で、セカンドオピニオンを受けた方がいいという理由がおわかりいただけただろうか。


to be 第10話...

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